ノロマ日記

哲学がしたい

「情報」のみが存在となった世界

こんな漫画が描きたい

「情報」だけが存在となった世界

世界観:
2XXX年。時代が進み科学が進化しすぎて人間は仮想世界に住むようになる。
電脳世界みたいなものだけど、肉体はなく、完全に精神(情報)のみの存在となっている。

  • 地球にはただコンピュータが存在していて、そのコンピュータが仮想世界を作っている
  • 人間は物理的には存在しておらず、仮想世界に存在している

人間は情報化され、コンピュータの中の世界で生きている。
物理的な存在はないけど、VR空間の3Dモデルのように、見た目的には現実世界と変わりない。
五感、触感、物理法則も存在する(現実に則したほうが生きやすいから)。だからだいたいは現実とあんまり違わない。
現実と違うことは、資源がなくとも情報を組み立てることができれば何でもできるということ。
好きなだけ物を作れるし、例えばでっかい家を建てることもできる。
情報なので、コンピュータがぶっ壊れて情報が消失しない限り、生き続けられる。
つまり人に刃物で刺されても死なない。そもそも痛みを感じることがない(死ぬことがないのであれば痛みは必要ない)
食事、排泄、睡眠等の生理行動は一切必要なし。
しかし娯楽のために”食事体験”をすることもできる。
自分の身体、顔はある程度自由に変えられる(整形ができる)?だから美男美女だらけ

もちろん、漫画にしたいということはストーリーがあり、ストーリーにするということは障壁(主人公や世界が立ち向かう問題)が待ち受けているということだ。
この世界における、人間が抱える問題点は以下のとおり。

・子ども
子どもは人間から生まれることになるのだろうか。
物理的な人間を仮想世界の情報に変換したくらいなのだから、子どもはわざわざ人間の身体から生まれる必要はなく、”作る”ことができそう。
肉体を必要とせず全てを情報とすることで不死を得るのであれば、子どもが人間の身体から新たないのちとして生まれるというのは何とも不自然な気がする。
なので人間の身体ではなく何らかの(仮想世界の中の)機械の中で生まれるとする。
ここで、自分の身体をいじって容姿を良くしたりできる世界なのだから、もちろん子どものそれも変えることができる。女の子がいいから女の子にする、肌を白くしたいから白くする。
しかしそれは倫理的にどうなのか。

・ロボットと感情
この世界になると、人間の知能と何ら変わらないAIを作ることができる。
というより、人間も新たな生命も作ることができる、と思う。
情報さえあれば資源は必要ないから、超高度なロボットが大量に作れる。
すると、例えばルンバのようなお掃除ロボットがほしいと思ったとき
ルンバと超高性能ロボットの生産コストがほとんど変わらないのであれば、誰でも超高性能を作ってそっちにお掃除させるだろう。
そうなったとき、このロボットは奴隷のように掃除させることは問題ないのか。
ルンバであれば奴隷のように一日中掃除させても、倫理協会(※勝手に作った言葉)を怒らせることはないだろうが、
超高性能ロボットに一生掃除させるのはどうなんだろう。
だからお掃除ロボットがほしいとき、本当は超高性能ロボットを作ってしまえば何でも解決できるのに、
わざわざ知性レベルの低いロボットを生産する、という矛盾が発生する。


・倫理
以上のように、世界がここまで来ると倫理観念がバグってくる。
人間は自ら生み出した技術についていけなくなっている。(実際、現代でもそれは起きている)
何を倫理とするのかを具体的に定義し損ねると大変なことになる。

・現実世界
仮想世界が現実世界のコンピューターで作られている限り、現実世界でもそのコンピューターのメンテナンス等に従事する人が必要になる。


描きたいもの:
この漫画では現実世界で、”現実こそが本物だ”と叫ぶテロ集団のようなものVS仮想世界を守る人たち
みたいなのを描きたい。
あと奴隷がほしいが人間の奴隷は倫理的にダメだから、新たな動物っぽい見た目の生き物を生み出してそいつらに働かせる、ということをやっている。(ケモナーだからケモノが描きたいだけ)
見た目が人間でないのであれば倫理制限は緩みそう。
仮想世界で生きている人たちが、現実世界で生きている人たちに命令を下して、仮想世界を守らせる物語。